
今回のテーマは「クジラの謎」です。
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<別枠>
“話の一滴”の“ウラ” テツガクのヒトシズクのウラバナし
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<内容>
○“なげかけ”
○はじめに--プロフィール
○ヒゲクジラとハクジラの比較
○クジラのいろいろな謎
○“なげかけ”の「こたえ」
≪参考文献・資料≫
○テツガクのヒトシズク
(主にテーマの<内容>から
独自のテツガクを展開させてゆくコーナーです。)
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○“なげかけ”
---- クジラ類のコミュニケーションはどんなものか? ----
つづきは、後ほど・・・
○はじめに--プロフィール
クジラは大型化、驚異的な潜水能力、多種・多様性を持った哺乳類で、一生
を海の中で過ごし、進化の過程で、地球上の多くの海洋に進出し、現在では8
0〜83種にまで分化し、その形態や生態は種々に分かれている。
陸上にすんでいたクジラ類の先祖クレオドンタは、体長わずかに2メートルほ
どの陸生原始食虫類にすぎなかったが、海中に住むようになった今では、体長
31メートル、体重180トンという巨体のシロナガスクジラや、水深300
0メートルもの潜水能力を獲得したマッコウクジラなど、まさに謎の多いクジ
ラの生態についてスポットを当ててみる。
クジラ(鯨) Whale
1.哺乳綱クジラ目に属する動物の総称。
2.哺乳類で、最も水中生活に適している。
3.クジラ類は次のように2大別されている。
(1)ヒゲクジラ類:歯は胎児の期間中は生え、早くに消滅する。口の中の壁
(口蓋部)にひげを生じ、海水中のプランクトンをこのひ
げで漉して、口の中に残して飲み込む。
(2)ハクジラ類:下あごに少なくとも永久性の歯が生えている。歯はすべて
同型の円錐形である。
(後述ヒゲクジラとハクジラの比較を見よ)
4.潮吹き:肺の中で暖められた水蒸気を多く含んだ呼気が、温度の低い空気
中に排出されると、にわかに凝固し、水蒸気の柱となって高く吹き上げら
れる。また時には、海水面に出ないうちに息を吐く場合があり、このとき
は、海水も一緒に吹き上げられる。
潮吹きの形は、シロナガスは7メートル、10分間に4〜5回、ナガスは
6メートル、10分間に3〜10回が観測されている。
5.一般に体長4メートル前後以上の種類をクジラといい、それ以下の小型種
をイルカと呼んでいるが、その区別は明確なものではなく、動物学的には
両者の差はない。
6.クジラの特徴
(1)一生水中で生活し、陸上では生きられない。
(2)外形は魚に類似し、流線型で、頸は短く、外見からは魚と区別しにくい。
(3)くちばしはおおむね長く伸びていて、口が大きく、鼻孔は頭頂にある。
(4)前肢は胸びれになり、後肢は退化消失し、尾部は発達し、その先端の皮
膚が水平に広がって尾びれとなっている。
(5)背側の皮膚が隆起して背びれとなっている種類が多い。
(6)体毛はハクジラでは全く消失し、ヒゲクジラでは口唇部に感覚毛として
まばらに残っている。
(7)腹部には脂肪層がよく発達し、脂肪層の厚さは20〜45センチにもな
り、特にセミクジラでは30〜60センチにもなる。体を急に動かすと
体が熱くなるが、肺や皮膚のすぐ下に血管がきていて放熱される。体温
は35〜38℃である。
(8)胎児の発育がとても早い。体長20メートルのクジラが、体長7メート
ルの子をやどすという。海では、大きな子を持っていても、活動には困
らない。紡錘形をしているので生みやすく、子は毛も突起もない。
(9)ナガスクジラ、シロナガスクジラなどは、だいたい2年ごとに1頭ずつ
子を生む。ときには2頭のこともある。約半年は母親のそばを泳いでい
て、乳を飲んで育つ。生まれてから2年たって親になる。
胎児の乳房は8個あるが、途中で6個は退化して2個が残る。
妊娠期間は400日である。
(参考)アフリカゾウ 600〜660日、サイ 530〜550日、
ラクダ 390〜400日
(10)子を鰭(ひれ)化した手の上に乗せて泳ぐ練習をさせたり、鰭と体の間に
はさんで泳いだりする。
(11)ふつう2〜6頭で小群れをなしており、世界じゅうに分布する。
(12)クジラやイルカの仲間でも闘争が起こることがあるので、一人前になる
までは親が子を見守ることになる。
(13)シャチやイルカは群れをなしてクジラを襲い、自分の何倍もあるクジラ
を餌にすることもある。
(14)とくに子クジラが襲われることが多いが、イルカと争うのは雌だけで、
雄のほうはまったく関知しないようだ。
(15)ナガスクジラ、シロナガスクジラは捕鯨の主目標になっている。
(16)近年、クジラをあまり生活に取り入れていない国々には、クジラをとる
ことは自然保護の精神に反するとして、反捕鯨運動が高まっており、ク
ジラで生計を立てている人がいる捕鯨国との間で対立を見せている。
(後述IWCの項を見よ)
(17)クジラははたして何歳まで生きることができるのか。長い間、クジラの
寿命を知る術を見いだせなかったが、最近ではいろいろな方法で正確に
測定できるようになり、次のとおりである。
(種別) (寿命)
シロナガスクジラ 110〜120才(最長寿命)
ナガスクジラ 100〜110才
ホッキョククジラ 同 上
ツチクジラ 83才
ザトウクジラ 70〜77才
マッコウクジラ 同 上
ツチクジラ 70才
ニタリクジラ 60才
ミンククジラ 50才
イルカ、スナメリ 20〜50才
イシイルカ 10〜16才
ネズミイルカ 同 上
以上、総じて大型のクジラのほうが長寿のようである。長寿の秘密は、
一般に天敵があまりいないことのようで、人間を除くと、同じクジラ類
のシャチ、サメが天敵だが、いずれも子供のころに襲われるケースが多
いようである。
シャチは群をつくってシロナガスクジラを襲うこともあるようである。
(18)クジラが大人になる年齢は専門家の研究が進んでいて、各種ともほぼ解
明されているようである。
クジラが性成熟に達する年令は次のとおりといわれている。
(オス) (メス)
ナガスクジラ (ヒゲクジラ) 5〜6才 5〜6才
マッコウクジラ (ハクジラ) 19才 9才
マッコウクジラの性成熟年齢で、オス、メスがあまりにも違いすぎる。
これはマッコウクジラの社会組織に起因すると考えられている。つまり、
マッコウクジラの社会はハーレムが基本で、その主(ぬし)になるには、
体が大きく、闘争力の強いオスで、その年齢は肉体的成熟が進んだ、2
5才以上と見られている。
性成熟に達しても、そのあとすぐにハーレムを持てるわけではなく、少
なくとも6年以上鍛錬を積み、ライバルとの闘争に勝って初めてハーレ
ムの主になれると考えられている。
○ヒゲクジラとハクジラの比較
現生の鯨類は分類学者により見解の相違はあるが、約80〜83種が存在し、
それらはヒゲクジラ亜目とハクジラ亜目に大きく分類される。
項 目 ヒゲクジラ ハクジラ
主な特徴 クジラひげを有する 歯の形は種により異なるが、一般
に犬歯状で、同形である。
機能としては餌をとるか、生殖用
武器。
歯数は2〜220本で、種類によ
り異なる
食べ物 動物プランクトン、群集性 イカ、魚類で、栄養価は高い
魚類を漉して食べる。その
ため口が大きく、体の1/4
から1/3を占める
頭骨 左右相称 左右不相称
鼻孔 一対 左右の鼻道が合して一個
体油 高級脂肪酸グリセリンエス 高級脂肪酸アルコールエステル
テル
現生 10〜13種,3科6属 70〜69種,6科33属
大きさ 大形が多い: 多くは小形:
最大シロナガスクジラ 最大マッコウクジラ
31メートル 20メートル
最小コセミクジラ 最小コガシラネズミイルカ
6メートル 1.5メートル
捕鯨業対象 コセミクジラを除いて全て マッコウクジラ、ツチクジラ
ただし、シロナガスクジラ スジイルカ、シロイルカのみ
は減少のため捕獲禁止 多くは利用されていない
で保護している
代表種 シロナガスクジラ、セミク マッコウクジラ、ツチクジラ、
ジラ、ナガスクジラ、コク スナメリ、シャチ(サカマタ)、
ジラ、ザトウクジラ、イワ 各種イルカなど
シクジラなど
○クジラのいろいろな謎
(1)シロナガスクジラは地球史上最大の動物である。
(体 長) (体 重)
シロナガスクジラ 最大31メートル 180トン以上
セイスモサウルス 推定35メートル 50トン以下
(恐竜)
(2)クジラに耳たぶ、首のくびれがなくなったわけ
クジラは非常に長い時間をかけて水生生活に適応していった。その進化の
過程で、水中での生活を合理的に行うことを追及し、さまざまな形態や能
力を得ていった。
第一に流線型の体形で、そのため耳たぶや首のくびれをなくし、スムース
に泳げるように徐々に進化していった。また流線型は防寒にも効果があり、
体の凹凸をなくし、熱放散を抑えた。
さらに防寒対策として、きわめて厚い皮下脂肪の層を持つものもいる。逆
にクジラはヒレから熱の放散を行うこともできる。
(3)クジラの優れた潜水能力
マッコウクジラは最も潜水を得意としていて、水深3000メートルまで
もぐることができるといわれている。その秘密は、体長の1/3を占める
大きな頭部内にある「脳油」とよばれる器官にある。脳油は約29℃で固
まり、固体化により体積が減って、密度が増し、比重が重くなる。それに
よって重心が前方に移動し、頭部がおもりとなって楽に潜水可能となる。
逆に液化されると、比重は軽くなり頭部が浮き上がり、らくに浮上するこ
とができる。
通常体温は約33℃なので、脳油は液体だが、潜水の際には29℃より低
温の海水を鼻孔より取り入れ、脳油を固体化させる。逆に浮上のときは、
脳油の周りの血管を拡張して、血液で暖めて液化する。
またなぜ、深海の高い水圧に耐えられるのか。水圧に弱いのは肺だが、ク
ジラの肺は体のわりに小さく、潜水中はほとんど空気が入っていないので、
破裂することはない。マッコウクジラは血液と筋肉との中に酸素をたくわ
えられるので、肺に空気がなくても平気である。
(4)マッコウクジラは複雑な社会集団を形成
マッコウクジラで注目すべき点はその社会生態で、従来マッコウクジラは
「ハーレムマスター」と呼ばれる、オス1、複数のメス、子供たちで、ハ
ーレムを形成すると考えられてきた。
しかし、そのハーレムは一時的なもので、もっと複雑な社会集団を形成し
ていることがわかってきた。
すなわち、基本的な集団は、メスと子供たちから構成される繁殖育児集団
で、この群れで生まれた子供のうち、オスは成長すると群れから離れ、少
年団の小型独身群を作る。しかしメスは諸説あるが、おそらく生まれた群
れに残り、生涯をそこで過ごすと考えられている。
また小型独身群はやがて中型へと発展し、最終的には、オスは単独化する。
これが社会的成熟で、単独化したオスは繁殖期にハーレムマスターになる
ため、他のオスと戦う。戦いは頭部を激突させ、噛み合うという壮絶なも
のだが、決して殺しあうことはない。勝ったものだけがハーレムマスター
になれる。
ただし、それは数日または数時間とみられ、男ばかりの長い年月を送り、
ようやく到達した社会は、わずか数日というのがオスの宿命のようである。
(5)ザトウクジラは気泡の網で魚群を追い詰める
クジラの捕食法には実にユニークなものがある。以下の1はザトウクジラ、
2はマッコウクジラやハクジラなどが行っているのではないかと思われる。
1.バブルネット・フィーディング
ザトウクジラの通常5〜8頭で行われていて、まず魚群の下に潜り込み、
鼻孔から空気の泡を吐きだしながら魚群の周りを円を描くようにゆっく
り旋回しながら泳ぐ。気泡の円は直径5〜15メートルになり、泡に驚
いた魚群は気泡の網の中心に閉じ込められる。
一方ザトウクジラは徐々に旋回半径をちぢめて気泡の網を狭めてゆく。
最後には、気泡の中で、海面に魚群を追い上げ、大きな口をあけて海面
を突き破り、一気に大量の魚をすくい取ってしまう。
ニタリクジラ、ナガスクジラ、クロミンククジラでも水表近くで旋回し
て、えさを取り囲んでいるのが見られるとのことである。
2.サウンド・ビーム
現段階では仮説だが、マッコウクジラは鼻嚢(びのう)で発した超音波の
ビームを頭部の脂肪のレンズで絞り、獲物に当ててしびれさせてから捕
えるという実にユニークな捕食方法と見られている。
(6)クジラの天敵は居るか
大型のクジラ類には天敵ははたしているだろうか。海にはクジラの最も大
きなシロナガスクジラさえもえさにしてしまう生き物がいる。それは、海
の殺し屋(Killer Whale)の異名を持つシャチで、つまり天敵は同じクジ
ラの仲間であるシャチだった。つまりシャチは海の生態系の頂点に君臨し、
シャチが餌とする動物は、小型の魚から海棲哺乳類のクジラ、アザラシ、
そして海鳥など実に幅広い。
シャチが獲物を狙うときは群れで襲う。まず最初に狙うのは弱い個体で、
子供などである。そして最初にかみつくのは腹部、生殖器周辺、舌などの
弱い部分で、これで相手をひるませてから襲う。
またシャチは非常に賢い方法で獲物を捕らえる。例えば、シャチの大型の
オスは、砂浜にいるアザラシなどを、砂浜まで突進して、みずから浜に乗
り上げて食いつく。また浮氷に乗っているアザラシでは、みずから、浮氷
にジャンプして乗り上げ、浮氷を傾け、アザラシを落として食べる、など
である。
シャチが獲物を襲うときは、まず声で威嚇しているようで、マッコウクジ
ラ、トドなどは、シャチが遠くから現れただけで、すでにおびえきってい
るようである。
(7)大回遊 -- 夏に高緯度域、冬に低緯度域へ移動 --
クジラは一生のほとんどを回遊して過ごしているとみられる。近年のDNA
を用いた個体識別方法によって、北大西洋のザトウクジラは西インド諸島
から、北方バレンツ海にいたる1万キロメートル余りを移動していること
が判明したことは、もちろんコククジラをしのぐばかりではなく、哺乳類
の中でも最長の移動距離とみられる。ヒゲクジラ類の多くは、夏に高緯度
域で飽食して脂肪をたくわえ、冬は低緯度域に移動し、出産や交尾をおこ
ない、ここではほとんどえさを食べないと見られている。
近年、人工衛星を用いたクジラの回遊追跡が各地で試みられている。実現
には様々な問題はあるが、オレゴン州立大ではほぼ半年間にわたるシロナ
ガスクジラの追跡に成功しているようで、現在でも実験と調査を継続中と
のことであるが、従来の常識をくつがえすような研究成果が期待されてい
る。
(8)伝説の白鯨は、老練なマッコウクジラか?
ハーマン・メルヴィルによって1851年に書かれた小説『白鯨』の中で
マッコウクジラは巨大で凶暴な海の怪物として登場し、このクジラは全身
が真っ白だった。小説の白鯨はノンフィクションの世界であるが、実際に
白いクジラは見たり、聞いたりされている。これは「アルビノ」と呼ばれ、
突然変異によって色素を失った個体である。このアルビノのザトウクジラ
やセミクジラも実際に確認されていて、テレビなどでも登場している。ま
た1957年、北海道道東沖で、体長約11メートルの全身真っ白なマッ
コウクジラが捕獲されている。
マッコウクジラのオスは年齢を重ねるにつれて、徐々に白みを帯び、とく
に頭部はその傾向が強い。それは、成熟したオス同士のハーレム闘争の傷
跡が加わるためで、かみ傷が治ると、その傷は白線として残り、それが重
なると、頭全体が白くなって行くからである。
(9)クジラが生きたまま集団で座礁する謎(ストランディング)
クジラ類の座礁は英語ではストランディングと呼ばれ、陸への乗り上げを
意味し、狭義には生きたまま座礁することを示し、死後に漂着することと
区別している。一度ストランディングすると人間の手で沖に返そうとして
も再び座礁してしまうことが多く、コビレゴンドウやヒレナガゴンドウで
は、特にその傾向が強い。座礁した個体は自らの重さで臓器や筋肉が圧迫
され、また皮膚が炎症をおこし、死に至る。
また、ストランディングは、ハクジラが圧倒的に多く、ヒゲクジラではほ
とんど起きていないといってよく、実際には漂着の場合が多い。座礁が頻
発しやすいのは、大きな群れを形成する種に多くみられるのも特徴で、過
去には135頭以上の群れが一度にストランディングした例もある。
ストランディングの原因として様々な説が考えられているが、エロケーシ
ョン錯乱による「浅瀬説」と地球磁場が陸地に垂直に交わる地点で起こる
「地球磁場説」が有力である。その他、「寄生虫説」、「集団自殺説」、
「毒物説」、「追尾説」、「外敵説」、「海流説」などが考えられている。
(10)クジラの生態はまだ一部しか解明されていない
およそ4500万年前に陸上生活を捨てたクジラの祖先は、海洋生活への
適応を追求した。そして生態的、形態的、生理的に、かつて地球史上で類
をみないほど特異な生物へと進化をとげ、そして繁栄した。
マッコウクジラは生存をかけて未踏の深海に挑み、ついには水深3000
メートルの潜水能力を獲得した。また、シロナガスクジラは巨大化の方向
にその生き方を見つけた。つまり、クジラは偶然の産物ではなく、地球そ
のものが必然的に育て上げた生き物と言えるのではないか。
クジラの生態は徐々に明らかにされつつあるが、まだごく一部にしかすぎ
ず、ストランディングコミュニケーション、回遊メカニズムなどいまだ完
全に解明された部分は少ない。またクジラは人間によって乱獲され、個体
数を激減させられたものや、順調に回復が進む種類や増加したものもいる。
現在、クジラの生態解明のための衛星追尾やロボット追尾なども試みられ
ている。また日本でも他国に習い独自の捕獲調査を通じて、クジラの生態
研究が進められている。
今後は、クジラの謎がさらに解明されていくであろうし、またそう願いた
いものである。
○“なげかけ”の「こたえ」
---- クジラ類のコミュニケーションはどんなものか? ----
クジラ類のコミュニケーションは、まだ未解明が多いが、クジラは実に巧
みに個体間の情報交換を行っているのは確からしい。たとえば、「ザトウ
クジラのソング」と呼ばれている鳴音(鳴き声)は、オスが繁殖期に発す
る求愛の歌で、きちんとした規則性があり、それらを録音して視覚化する
ことができる。これは、メスの気を引いていることは多くの観察例からも
間違いない事実とみなされている。交流のある同じグループ仲間では共通
した基本特性を持っているようだが、歌はそれぞれの個性によってアレン
ジされ、徐々に変化していくと考えられる。さらに歌が交流のある群れか
ら群れへと伝播すると考えられている。
ヒゲクジラでは、しばしば尾びれで海面をたたいたり、ブリーチング(海
面に飛び上がる)する行動がみられる。これらの行動から生じる衝撃音で、
ある程度のコミュニケーションを行っているとみられる。ハクジラでは、
より頻繁に音波を使ったコミュニケーションが行われている。特にイルカ
類が発する高周波のホイッスル音は特徴的で、お互いを認識したり、母子
を確認したりする「シグネチャー・ホイッスル」をはじめとして、互いの
会話に多く使われているようである。
飼育下のイルカでは、歯をガチガチ鳴らしながら、他の個体を追いかける
行動がみられることもあるが、これも一種のコミュニケーションとみられ
る。
○参考文献・資料
クジラとイルカの図鑑 マーク・カーワディン 著 日本ヴォーグ社 1996.4
前畑政善訳
ドルフィン&ネイチャ アイサチ・ジャノチン編 誠文堂新光社 1996.6
ーウオッチング
イルカ・ウオッチング 中村庸夫構成 平凡社 1995.5
日本人のクジラ学 梅崎義人著 講談社 1988.8
さらばベルーガ ピエール・ベラン 著 三田出版 1997.6
水口博也・大川潤子訳
これまでわかったイル 村山司・笠松不二男著 講談社 1996.2
カとクジラ ブルーバックス
B-1108
クジラ-海を泳ぐ頭脳- 鎌倉 豊著 立風書房 1994.12
日本人とクジラ 小松正之著 ごま書房 2007.2
イルカは1000万年 宮崎信之著 PHP研究所 1995.5
も人間をまっていた
鯨ウオッチング& 中村庸夫著 講談社 1991.7
タッチング
クジラはどんな恋を 大隅清治監修 世界文化社 1993.11
するのか
Newtonクジラ大図鑑 加藤秀弘協力 ニュートン 2002.10
プレス
日本大百科全書 小学館 1994.1
図解動物観察事典 岡村はた他著 地人書館 1986.9
○テツガクのヒトシズク
くじらは何故、人間並みの
寿命があるのか?
人間と同じ位、長生きするに足る
何らかの使命を持っているのではないか?
しかも、人間と同じ哺乳類だし・・・
人間は、すべての生き物を統率していく位の
頭脳、賢さを与えられたのに対し・・・
くじらも、特に海のすべての生き物を統率する、
代表としての役割が、
大いなる存在によって期待されているのでは
ないだろうか?
ということは、くじらの生態は
まだ一部しか解明されていないらしいが、
もしかしたらくじらは、
自分達くじらの仲間だけでなく、
すべての魚とコミュニケーションが
できるのではないだろうか。
しかも、くじらは人間より大きい。
おそらく、人間だけでは
威圧感を与えられないから、
しかも、人間が、頭脳に頼ってしまうのを
補う役割をしているのが、
くじらといえるのではないだろうか。
つまり、ことばはわからなくとも、
いるかなどは人間とも
コミュニケーションがとれるという。
その、人間の意思とかを、他の生物に
翻訳して伝えることができるのが、きっと
いるかや、くじらなんだろう。
それではなぜ、くじらとかはことばがわかる程
賢くならなかったのか?
それは、ことばというのはきっと、地球上の
すべての生物とわかりあう為には必要ない
ものだからなんだろう。
人間はその賢さで、地球上のあらゆる問題を、
ほかの地球上のすべての生物を統率すべく
解決するために存在し、
それを他の動物に伝え、守っていくのが
くじらとかが担っている役割なんだろう。
きっと、他にも、陸や空のステージでは
同じく くじらとかが担っている役割の
生物がいて、
そうしてすべての存在が助けあい、
ない性質を補いつつ生きているんだろう。
人間も、きっと助けられてこの世に
存在している。
そのことを 我々人間は認識する必要が
あるのではないだろうか。
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“話の一滴”の“ウラ” テツガクのヒトシズクのウラバナし
・話の一滴
・『“裏”;話の一滴』
/『R版』
・テツガクの時間
テツガクの時間−deep.
『テツガクの時間
−メールマガジン版−』
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ウラバナし
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