話の一滴(ひとしずく)

ヨーチャング研究所
YO-chang Kenkyu-syo


             今回のテーマは、「ホタル」です。



    <別枠>

    “話の一滴”の“ウラ”   テツガクのヒトシズクのウラバナし





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    <内容>

    ○“なげかけ”

    ○ホタルについて
    ○日本のホタル/ゲンジボタルの一生
    ○ホタルの発光パターン

    ○“なげかけ”の「こたえ」

      ≪参考文献・資料≫


    ○テツガクのヒトシズク

     (主にテーマの<内容>から
      独自のテツガクを展開させてゆくコーナーです。)


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  ○“なげかけ”


          ---- ホタルはなぜ、光るのか? ----





                                 つづきは、後ほど・・・



  ○ホタルについて


    昆虫綱 甲虫目 ホタル科に属する昆虫の総称。

   広く世界中に分布していて、およそ2000種が知られているが、特にア
   ジア・アメリカの熱帯地域に種類が多く、日本にはこのうちの44種余り
   が生存するとみられている。

    
    ホタルといえば、一般に発光するものと思われているが、ほとんど光ら
   ない種が多く、日本でよく光るのは14種ほどである。

    この中には、メスだけ強く光るものが数種含まれている。



    卵は 交尾後2〜3日で生まれる。

   コケの間にうみつけられ、薄く光るので、コケが雪のようにみえる。


    1ヶ月足らずで孵化し、幼虫はうじのような形で短い脚をもち、水に入
   ってミヤイリガイ、カワニナなどを食べる。


    幼虫は、まず 上あごから液を注射し、貝を動けないようにしておいて
   から、あごにある細いみぞを通じて中腸の前端近いところから分泌される
   消化液を貝の中に注入し、貝の筋肉を溶かして吸収するので、体外消化し
   ていることになる。



    ヒメボタル(イブキボタル)の幼虫は、地上生活をしてマイマイを食べ
   る。 

   メスには後ばねがなくて飛べない。

   7月末ごろ出現し、この型のホタルはユーラシア大陸の北半分に多い。



    ちなみに最新のホタル研究成果は次の二つがあげられる。

 
   1.ホタルの光 完全解明  理研と京大  2006.2 (英ネイチャーに
                                    発表)
   2.人の感性とホタルの光  茨城大    2006.3 (都職員
                     博士論文        阿部宣男氏)




       ホタル[蛍] firefly


    ・体形: 軟弱で細長く、背面は偏平

    ・体長: オス 約10〜18mm,メス 約15〜20mm

    ・体幅: オス 約5.3mm,メス 約6mm

    ・体色: 黒い。胸部は赤みがかった淡赤色で、背側に黒い十字型の紋
         あり。

    ・発光器:腹部にある。オスは第6,第7節の2節発光、メスは第6節のみ
         発光し、第7節は淡赤色。

    ・卵 : やや楕円形。 長直径約0.55mm,短直径約0.50mm
         色は淡黄色。孵化が近づくにつれ、中の幼虫が透けて見えて
         くる。

    ・幼虫: 腹部、側方に肉質の鰓(えら)を備え、水中の溶存酸素を吸収。

         孵化直後の体長 約2mm,終齢の体長 約30mm

         腹部第8節目に一対の発光器があり光ることができる。

         腹部第9節目の先端に尾脚という白い房状器官があり、歩行
         に使う。

         脱皮ごとに前胸部分の模様が変化、3齢以降は不変。
         ただし ヘイケボタルは脱皮ごとにまったく違った模様となる。

    ・蛹 : 体全体が淡黄色。
    (さなぎ)
         発光器は、蛹化時は腹部の8節目(幼虫と同じ)で、10日過ぎ
         ると、オスは6,7節目、メスは6節目となる。

         羽化が近づくと、複眼と下ばねが黒くなる。
         前胸、背板は羽化前日に淡赤色が確認できる。

    ・寿命: オスは平均13.9〜15日、メスは平均15.5〜22日



  ○日本のホタル/ゲンジボタルの一生


    日本のホタル


    日本列島は南北に長く、しかも南西諸島には多くの島が散在していて、
   各地各島に固有のホタルが生息している。


    ゲンジボタルは日本固有の種であり、大型で光も強いので昔から最も知
   られていて、生息地とともに全国に10ヶ所が国の天然記念物に指定され
   ている。

    またヘイケボタルは、九州から北海道、さらには東シベリヤや韓国にも
   分布し、湿地や水田を取り巻く水辺にたくさん生息している。


    しかし最近は、水辺の環境の改変、消失、水質変化などによりゲンジボ
   タル、ヘイケボタルともに減少し、各地で生息地の保護が行なわれるよう
   になった。

   また水辺だけでなく、南西諸島でも、各種開発、農薬散布などで、年ごと
   に人里環境が消失し、ホタルが激減しているのが現状である。


    ちなみにゲンジボタルの代表的生息地は京都市嵯峨清滝町の、そこを流
   れる清滝川のほとりで、1979年(昭54)に天然記念物に指定されている。

   この一帯は毎年6月20日前後にゲンジボタルが川面に舞い、発生数が多い
   ので、観察には最適な場所となっている。
     


      ゲンジボタルとヘイケボタルの比較は以下の通りである。



           <ゲンジボタル>      <ヘイケボタル>
  (比較点)

    体長  : メス20mm,オス10mm     メス10mm,オス6mm

   胸部の色: 淡赤色で十字型黒斑あり   胸の中央線に縦の黒すじあり

     光   : 青白くゆるやかに光る    赤みが入り、せわしく光る

    飛び方 : 波がゆらぐように        いそがしそうに飛ぶ
           上下して飛ぶ

    卵数  : 500〜600個           50〜150個

   発生期間: 5月〜7月(北上する)     6月上旬〜8月中旬
           6月20日頃ピーク
         
          短期間にまとまって発生    発生期間が長い

    分布  : 本州,四国,九州         分布が広い

                             日本全土,北アジア,アムール
                             千島,中国東北

   幼虫主食: カワニナ             カワニナ,ミヤイリガイ 





    ゲンジボタルの一生


    ゲンジボタルは卵から幼虫、さなぎ、成虫と変態する。

    そのつど生活の場所を変えて成長し、1年の寿命を終える。



    水辺、川岸のコケ上に産卵された卵は、昼夜にかかわらず発光する。
  
   産卵前の卵もメスの腹の中で光るが光は弱く、暗くないと見えない。


    約30日後、卵から幼虫になる。

   水中でくらす幼虫には、下腹部に1対の発光器があり、興奮すると光
   を発する。

   光で敵をおどろかせ、身を守っていると考えられる。

    夏から翌春にかけて5〜6回脱皮して成長する。


    幼虫は約300日後上陸し、泥の中で粘液をだして土を固め、楕円
   形のまゆを作ってさなぎとなる。

   成虫と同じく下腹部に発光器があり、常に光っている。




    空に飛び出した成虫は、交尾する相手を探すために光る。

   オスは集団で発光しながら川辺を飛び交い、葉の上で光るメスを誘い
   交尾する。


    成虫は目が大きく発達している。 

   これは夜に行動するときわずかな光をとらえるためである。

   そしてオスのほうがメスよりよく飛ぶため、目が大きくなっている。


    口は小さい。  

   成虫になると水しか飲まないので、大きく発達させる必要がないから
   である。


    そして成虫は幼虫時代に食べたカワニナの栄養分だけで生き続け、
   この蓄えられた栄養分を消費しきってしまったときに寿命がつきると
   考えられていることから何も食べないで水だけを吸っているので、固
   形の排泄はしない。

   
   そして約10日ぐらいで死ぬが、メスは体が大きくオスより多く食べ
   るので、長く生きる。





  ○ホタルの発光パターン


    成虫の発光は オスメスが出会うためのシグナルだが、メス同士が
   通信したり、警告シグナルなどの場合もある。

    東南アジアでは、一本の木に数十万匹のホタルが集合して、周期を
   そろえていっせいに明滅を繰り返すホタルがいる。



    ・オスがいっせいに周期をそろえて発光

      ゲンジボタル


    ・強く断続的に発光

      ヒメボタル,クロイワボタル,ヤエヤマボタル


    ・オス・メスが各々固有なパターンで発光
    
      ヘイケボタル,モイロスジボタル,オキナワスジボタル


    ・強く持続して発光

      アキユドボタル,オオシママドボタル,シャコマドボタル


    ・弱く持続して発光

      ムネクリイロボタル,オオマドボタル


    ・ほとんど発光しない

      オバボタル,オオオバボタル,スジグロベニボタル



  ○“なげかけ”の「こたえ」


           ---- ホタルはなぜ、光るのか? ----



     ホタルの発光が交尾のためのメスオスの合図であることは、以前から
    推測されていて、オスがメスの光に誘われ、メスはオスの光に反応して
    発光することが確かめられている。

    その他にも、前述の通り通信や警告などのコミュニケーションの役割も
    果たしている。


    また、地域、種などが異なれば光の発光パターンがまるで異なるので、
    同じ場所に住んでいてもパートナーを見誤ることはない。



     また、ホタルは体内で光をつくり、発光器からその光を発している。


    成虫の発光器は、種類によって違うが、基本的には外表に透明なキチン
    層、その内側に大きな発光細胞の層、その奥に尿酸塩の顆粒(かりゅう)
    を含んで白く不透明な反射細胞の層がある。

    発光細胞層には、神経と気管の末端が入り込んでおり、光の点滅は脳で
    調節され、気管末端の開閉で空気の供給が加減されるようで、ゲンジボ
    タルなどは持続的に光る。


     成虫の発光器の細胞は幼虫期の脂肪体に由来するといわれ、幼虫の発
    光器を取り除いても成虫には発光器ができるといわれている。    


     発光の効率は全エネルギーの98%が光となり、熱として逃げるのは
    わずか2%程度であるとみられていて、光が熱をほとんど伴わない効率
    のよい「冷光」であることはよく知られている。


     光の色は普通 黄色ないし黄緑色で、ときには橙色のもある。

    波長は500〜700ミクロン前後で、主として発光酵素ルシフェラーゼの
    種類で決まることが確かめられている。


     ゲンジボタルは発光する腹部の節の場所と数でオスとメスの区別がで
    きる。(発光節:オス2つ、メス1つ)

    また、卵、幼虫、さなぎは一生を通じて光ることができるが、“単独で
    くらす”ので、光に言語としての意味はない。



    ≪参考文献・資料≫


     日本大百科全書             小学館   1994.1

     ホタルの飼い方と 大塚信義 著   ハート出版 1993.7
     観察      

     ホタル百科    東京ゲンジ
               ボタル研究所 著    丸善    2004.5

     動物観察事典   岡村はた 他 著 地人書館  1986.9

     日本の天然記念物           小学館   2003.5
     (ゲンジボタル45)

     科学アルバム   栗林彗 著     あかね書房 2002.4
      ホタル










  ○テツガクのヒトシズク



    ほたるはたいてい、

    おすの方が、光る部分が多いという。


    つまりは、おすの方が強く
    光るのだということなのだけれども・・・



    それはきっと、
    めすの気をひくことによって
    子孫を残すしめいを果す為

    だということはいうまでも
    ないことだと思うけれど、





    なんで、おすというか、
    男の性の方が、
    パワーが強いのだろう?



    昔は特に、女性は結婚するもの
    だという“通念”が強かったように思える。


    男性もそうだろうけれど・・・



    でも男性は、ひとりでも家庭をもつにしろ、
    “守られてない”分、それだけ
    パワーがいるから?



    自分で自分を守るのに、パワーが
    いるから ・・・?


    “守ってもらえる”女性とはちがくて?





    女性は、男性の子孫を
    産み育てる役目を負う分、

    それをつつがなく行える為に、そして
    そのことに専念できる為に、

    男性に、“守ってもらう”。



    男性は、そうやって
    自分以外のものも、守り、
    いろんな意味で
    戦わなくてはならないから、
    いやがおうにも“光り”が、

    つまりはパワーが
    つよくならざるを得ないのではないだろうか。



    まぁこれは今の、あくまで
    社会通念とかいうのを超えたところの、
    生理的なものというか、摂理とか、
    そういうものからみれば、なのだけれども・・・
     


    たしかに体的なものからみると、
    男の性の方が、大きく、強く
    できていたりする。


    少なくとも人間は、
    そういう傾向が強いようだ。




    ただ、ほたるのように、
    ひかりはつよいのだとしても、

    大きさからすると、めすの方が
    大きいことがある。


    人間でも、女性の“身長”が
    昔よりは大きい傾向にあったりする・・・




     だから、一概におすの一部分だけをみて
    「強い」だとかは、いえないけれど・・・・・



















     なんでほたるのおすは、そんなにまで
     強く、光るのか?



     たしかに“前で”あげたように
     めすを求め、そして守るためも
     あるんだろうけれど、


     「自分は、ここに、います。」

     「生きてるんです!」


     その顕示欲というのが、めすより
     強いからなのではないだろうか。





    
     人間でも男性は、夢とかロマンとか、
     自分の生きがいの方を大切にする
     傾向にあるし、

     家庭とか生活は女性に“まかせられやすい”から、
     
     そういうことを
     大切にできやすいように思う。



     しかしそんなほたるでも、やはり
     めすの方が強く光る種もあって・・・

     人間でも言えることだから、
     やはり“一概にはいえない”。





     ただいえることは、「ほたる」に関しては、

     生物、
     この世の存在すべてがもっているであろう、


      「自分はここに、いる!」

      「生きているんだぁッ!!」


     とかいう“顕示欲”を、

     おすが代表して表現すべく、
     光っている傾向にあるということか?





      そして、そういうのを“表現”すればする程
      強く光るんだろうし、

      
      それだけ一生懸命生きているからこそ、

      その光が美しく感じられるのかも知れない。




     
    






























 









 

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    “話の一滴”の“ウラ”   テツガクのヒトシズクのウラバナし





(C) 2007 YO-chang Kenkyu-syo.

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