話の一滴(ひとしずく)

ヨーチャング研究所
YO-chang Kenkyu-syo


            今回のテーマは、「フグ【2】」です。



    <別枠>

    “話の一滴”の“ウラ”   テツガクのヒトシズクのウラバナし





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    <内容>

    ○“なげかけ”

    ○フグについて
    ○フグの毒について
    ○フグの“擬態”について
    ○腹を膨らませる理由/フグ提灯


    ○“なげかけ”の「こたえ」

      ≪参考文献・資料≫


    ○テツガクのヒトシズク

     (主にテーマの<内容>から
      独自のテツガクを展開させてゆくコーナーです。)


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  ○“なげかけ”


     ---- フグはなぜ、「フグ(フク)」とよばれるのか? ----





                                 つづきは、後ほど・・・



  ○フグについて


    フグ(河豚・布久)は、硬骨魚フグ目フグ科の総称。

   平安時代にはフクと呼ばれ布久と書いた。今でも関東・東北ではフグに対し
   て関西・西日本ではフクと呼んでいる。


    フグ科に属する種類は、日本では9属37種が知られていて、その主なも
   のは、トラフグ、マフグ、メフグ、アカメフグなどである。

    中でもトラフグは1m近くになって最も大きく、クサフグは10cm 位で
   一番小さい。


    特徴は頭が大きく、尾は細く、体つきは丸くこん棒状で、ひれは小さく、
   泳ぎが上手でない。

    またウロコがなくてなめらかなものや、背と腹に小さな棘(とげ)をもっ
   ているものもいる。

    口は小さく、強い歯を持っていて、砂泥の中から出て来るゴカイ類などを
   食べている。


    習性としては、腹を膨らませることのほかにも、砂底に体を埋没させたり、
   目を閉じたり、ギュッギュッと発音したり、かみ合いをしたり、普通の魚類
   とは異なった遊泳方法や独特の産卵行動をするものが知られている。


    産卵場は沿岸域※で、大潮の前後に海岸へ大群で押し寄せて産卵する。
    (※サバフグ、カラス、マフグはやや沖合で産卵する)

    産卵期は春から夏で、最も早いのはヒガンフグの3月の彼岸の頃で、サバ
   フグ、ショウサイフグの6〜7月頃は遅い方である。

    世界中の暖海に広く生息し、日本近海では本州中部以南に分布し、東シナ
   海に多く生息する。


    休息時は物に隠れたり、体色を環境に同調させる、いわゆる擬態をするも
   のが多い。



  ○フグの毒について


    フグはテッポウの名があり、これは鉄砲にあたれば死ぬこともあることか
   らでた名だといわれている。

   これによって昔からフグの毒にあたると死ぬことが知られていた。


    フグの毒は“食べたもの”から生成され、
    マフグ1匹で人間を約30人ほど殺傷できるだけの力がある。

    ちなみに人体に毒のまわる速さは、食べてから1時間半位から4〜6時間
   半位の場合が最も多い。


    猛毒(テトロドトキシン)があるのは卵巣や肝臓で、この毒は加熱にもほと
   んど変化しないが、弱酸性やアルカリ性液中では分解して毒性を失う。

   また呼吸神経を麻痺させるといわれているので、これを取り出して神経痛や
   胃けいれんなどの薬に使われている。


    季節でその強さが変化し、「菜種河豚(なたねふぐ)」という言葉があるよ
   うに、菜の花の盛りの頃が一年で一番有毒だということである。

   トラフグでは12月から翌年3月の間が強く、その他の季節は弱くなる。


    最も毒の強いフグはクサフグで、毒の強いものは 体が茶色がかっていて、
   表面がなめらかかざらざらしているのが多い。

    また、毒の弱いものや無毒のものは 体の色が青黒く、背景に棘のあるも
   のが多い。


    毒の強いものから順に並べると次の通りである。


     クサフグ・コモンフグ・ヒガンフグ・ショウサイフグ・マフグ・

     そして、メフグ・アカフグ・・・ など。


    毒の弱いものは次の通りである。


     トラフグ(養殖/但し方法により毒化することがある)・シマフグ・

     そして、ゴマフグ・サバフグ・・・ など。


    フグの毒は人やねずみばかりでなく、鳥類から魚類までのどの種類でも死
   ぬが、フグ類だけにはきかない。

   下等動物ではコガネグモやタコにきくが、それ以外の動物では一時麻痺状態
   になっても死ぬことはない。


   
    ところで、能登半島地方にいるサバフグは食べてもあたらないので、この
   地方ではフグの毒の恐ろしさが知られていない。

    このように日本沿岸でふつうに見られる「サバフグ」は従来、無毒といわ
   れてきた。


   しかし 1980年代になり、サバフグにはシロサバフグとクロサバフグの
   二種が含まれていることが分った ----------------------------------

   これらは長い間一種とされていて互いによく似ているが、良く見ると尾びれ
   の形と模様で見分けられる。

    ほんとうに無毒なのはシロサバフグで、クロサバフグについては、日本近
   海産は無毒であるが、南シナ海産のものは、筋肉が弱毒、卵巣と肝臓は猛毒
   ということが研究の結果、明らかになった。


    さらに ドクサバフグという、背中の小さい棘の分布状態で区別できるの
   だが、外見上がサバフグによく似ているものがいる。

   このフグはサバフグと異なって内臓や筋肉にも強い毒があり、東シナ海以南
   に分布しているといわれるが、静岡、山口、鳥取、長崎などの沿岸でも捕れ
   たという報告もあり、九州では、南シナ海産のものの中毒例がある。


    フグがなぜ毒をもつかについては、生体防御説が有力であるが、フグの卵
   がもつ前述がテトロドトキシンは、おすのフグを誘引する性フェロモン機能
   であるという観察もある。

   そのほか、フグのストレス解消の鎮静作用や、病原菌に対する抵抗性もある
   との説があるが、確証はまだ得られていない。



  ○フグの“擬態”について


    フグの多くは、その動物が形・色・斑紋で他の動植物又は無生物に似せて
   いるという「擬態」をするが、それには2種類ある。


    1.隠蔽(いんぺい)的擬態(模倣):環境に似せて目立たなくするもの

    2.標識的擬態:目立たせるようにするもの

    
    フグ類は、1の「隠蔽的擬態」をするものが多く、例えば、次のようなも
   のがいる。


          砂に潜る:(例)ヒガンフグ

     岩肌に体色を似せる:(例)キタマクラ

    サンゴの樹状に体色を似せる:モヨウフグ



  ○腹を膨らませる理由/フグ提灯


     腹を膨らませる理由


    フグが腹を膨らませるのには、次の二つの説がある。


     ・敵に襲われたとき、体を膨らませて、相手よりも体を大きくして
      おどかす。

     ・腹いっぱいに吸い込んだ海水を、水鉄砲のように口から噴出して
      泥を掘ってエサをとる。



    どちらももっともらしいが、前者は、フグよりも、もっと大きい相手が沢
   山いるから、びっくりして食べるのをやめることはないし、むしろ猛毒を持
   っていることの方が相手にとって嫌なことではないだろうか。



    ちなみにフグが膨れることができるのは、肋骨とウロコ、腹ヒレのないこ
   とによるもので、のみこんだ海水は膨張嚢(のう)と呼ばれる胃の一部の袋
   に貯められ、弁が開閉することにより、海水を出し入れできるようになって
   いる。

    釣り上げて空気を吸い込んでも、同様に腹を膨らませることができ、海に
   戻すと、海水に入ったとたんに、シューと音を立ててもとの体に戻って泳い
   で行ってしまう。

    つまり、フグの腹部は風船のゴムのようなものと考えられる。


    また、膨らみ方は多少フグによって異なる-------------------------

   マフグやハリセンボンはほとんど球形になるほど膨らむが、クサフグでは腹
   だけがポコンと膨れる。

    この“腹が膨れる”ことを利用してフグ提灯が作られ、特にトラフグやマ
   フグが多く使われる。



     フグ提灯

 
    下関にはフグ提灯製造工場がある。


   その作り方は、まず背びれに包丁を入れてから、身と内臓を上手に取り出し、
   切れ目のない皮だけにする ------ これはものすごく精密さを必要とする。


    ちなみに同じフグ提灯でも、下関辺りのものは熱海辺りとちがって、頭に
   市松模様の布で鉢巻をしていて面白い。  





  ○“なげかけ”の「こたえ」


     ---- フグはなぜ、「フグ(フク)」とよばれるのか? ----



     フグの名前の由来については、諸説ある。


      ・水や空気をのみ込んで腹を膨らますので、「ふくれる」の意味

      ・膨れるとフクベ(ひょうたん)に似ているから

      ・水を吹いて砂中のえさを探す習性から、「吹く」の意味

      ・朝鮮語ではポクと呼ばれ、これが日本に伝わってホクとなり、
       「フク」に転じた。





     ちなみに漢字の「河豚」は、中国の揚子江や黄河に生息するメフグが、
    昔から食用にされていたことに由来し、その姿がぶたに似ていることか
    らその漢字があてはめられたという。









    ≪参考文献・資料≫


     魚の謎解き事典   佐藤魚水 著  新人物往来社    1997.10

     魚の履歴書(下)   末広恭雄 著  講談社        1983.05

     日本の魚       上野輝弥・    中央公論社     2004.02
                  坂本一男 著  中公新書1736

     日本大百科全書 20巻         小学館         1988.09

     食べる魚の全疑問 高橋素子 著  講談社        2003.04
                           BLUEBAKS B-1409
 
     魚の図鑑1       岩井保・     保育社         1986.05
                   伊藤勝敏 著

     百魚歳時記      岩満重孝 著  中央公論社    1980.01

     動物の事典      岡田要 監修  東京堂出版     1956.09



 






  ○テツガクのヒトシズク



     ふぐは、やすむとき、

     まわりの環境ににせるという“擬態”を

     するらしい。


     そして、攻撃は、

     ふくらんだり、「毒」をもって

     行う。



    すごく、ケーカイ心が、つよすぎるかんじが
    してしまう。



    ふうぼうは“ふっくら”とまるくて、おおらか
    なかんじなんだけど、

    そうなのに、そういう「ふぐ」でさえ、
    そうなのにな・・・


     人間、特に日本人なんて、
     やはり、“平和すぎる”のだろうか ---------------------



    アメリカの一部では、銃のケイタイが
    許されていて、場合によっては、シャサツ
    できるというのをきいて、

     「そこまでするのか?」


    そうおもえてしまう、ことじたいが。





     「そこまで、するのか?」

    それが この世では“当たり前”だったり
    するのに。



    防犯だって、

    かえって いちいち鍵をかけたりするの、

     「なんでそこまでしなきゃいけない
      んだよ ーーーーーーーーーー」

     とか、

     「めんどくさいな・・・」

     とか

    おもいがちなかんじがするけど、
    考えてみれば、当然なことなのにな。



     


     そこで 自然をみわたしてみると、
     みんな、ヒッシだ。


     そして キョーテキ、自分より強いものが、

     自分をおびやかす存在が近づくと、いそいで、
     にげて、


     それが完全に去るとわかるまで
     決して、動いたりしない。


     でも人間はそんな時、あわてふためき、
     パニックになることが、多いのでは
     なかろうか・・・





     “必要以上にケーカイする”


    それが、この自然をわたっていくのに当然で、
    なおかつ、それに慣れてないことのあらわれが、

    まさに、“パニックになる”
    そのこと なんだけど・・・



     今が、人間にとって、平和すぎる。


    平和すぎるから、ふぐをはじめとする、
    「そこまでやるの?」的ケーカイ心に、

    そのような中で なれることはむずかしい。



     でも、私達人間も、生物の進化の上に
    存在しているのだから、本能として、
    そういうケーカイ心をもっているはずだし、

    そういうキンパクした中で生きれるだけの
    キョージンなこころというか、パニックに
    ならずにいられるこころになれるにちがいない。

    
    ただそのことに きづくキカイがないだけで。





     そして 平和すぎる今の中で、そういう
     中でこそ、 どれだけ“きづけるか”、

    それイカンで、「これから」の人間が、

    “日本人”の「行く先」が、きっと左右
     されてしまう気もする。



    「そして」きっと・・・

    その“キンパク感”の中でこそ
    生物 というものは、ひいては
    「人間」というものは、

    その生を、“まっとう”できるんじゃ
    ないか?


     他の生物が そういう中で生きてる
     その様(さま)のように。



    そういう思いがしてきはじめて、いる。


    



    
































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    “話の一滴”の“ウラ”   テツガクのヒトシズクのウラバナし





(C) 2007 YO-chang Kenkyu-syo.

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