“話の一滴(ひとしずく)”の“ウラ”

ヨーチャング研究所
YO-chang Kenkyu-syo
太陽系の中でなぜ、地球だけにこれほどまで豊かな生命がねづき、
たとえば 火星や金星などは、そうなることができなかったのだろうか。

 その理由は、結局次の二つのことで、つまり惑星の「公転軌道半径」
とその大きさがすべてを決めたと考えられている。


 地球の公転軌道半径は およそ1億5000万キロメートルで、この
距離で太陽から受けるエネルギーは1cu当り毎分約8.2ジュール
(約2カロリー)。

 地球はこれだけの太陽エネルギーを常時受け取っており、
太陽からのエネルギーが多すぎも少なすぎもせず、ちょうどこのくらいの
手頃な量にあるときだけ、水は液体の状態で存在できる。


 また、太陽の周囲を球殻上に取り巻く、この限られた温度領域をバイ
オスフィアと呼ぶが、地球の軌道はまさにこのバイオスフィアにぴったり
とはまりこんでいるのである。

 (ただ、地球の形成当初できたばかりの太陽の放射エネルギーは
今より30%も低かったので、当時の地球は、大量の二酸化酸素による
温室効果に今以上大きく依存して、水を液体に保っていた。)


 それに加えて、 常に一定量の二酸化炭素が大気中に存在し、温室
効果を適正な量に維持できるため、地球は熱すぎも寒すぎもしない
快適な惑星となったのである。



 一方 金星の場合は、太陽エネルギーが地球の1.9倍にもなり、金星
から水がほぼ完全になくなってしまった。

 
 火星は逆に太陽から遠く、大きさが不足していたが、水を液体に保ち、
場合によっては 生命の発生する条件さえ備え得る立場にあった。

 しかしその質量は地球の1/10しかなく地熱を保持する能力に乏し
かったので、火星の火山活動は初期2億年ほどしか持続しなかった。

 その為温室効果は消滅、急速に寒冷化し、今日では水は大量の永久
凍土となって北半球の砂漠地帯の下に封じ込められてしまったので、乾
ききった低温の惑星となってしまっている。




 以上のことから、地球が今、これほど 豊かな生命のあふれる惑星と
なったのは、まさしく その質量と軌道半径が適正だったことによるもの
であり、我々の存在はまさにこの二つの偶然に依存していると考えら
れている。




(C) 2007 YO-chang Kenkyu-syo.

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「生命の誕生」