“話の一滴(ひとしずく)”の“ウラ”
カブトガニを調べていて、一番感動したのは、この生きた化石の血液
が、現代の我々人間の生活と密接な関係があることを知ったことです。
カブトガニの血液は 次のようなところに利用され役立っています。
(1) 医学・薬学の分野,特に内毒素の検査
(2) 海・川の汚染度(よごれ)の測定
(3) 食物の衛生管理
(4) エイズウイルスの体内増殖の抑制
さらにおどろいたことに、カブトガニからの採血は、頭胸部と腹部のつ
なぎめに太い注射針をさして行なうことです。
体重2〜3kgのカブトガニなら、およそ200〜300mlの血液量がある
ので、一度に100mlの採血ができ、この量ならばカブトガニの生命に
影響を及ぼすことなく、このあとふたたび海へ放出され、2,3か月で
もとのように元気になるとのことです。
地球上の多くの生物は長い歴史の中で多様に進化してきたもので、
それぞれにすぐれた体のしくみや能力を持っています。
しかし、我々人間が知っているのは そのごく一部にしかすぎません。
カブトガニをはじめとする生物を保護することは、この地球がはぐくんで
きた生命の宝庫を守ることであり、大切なことだとつくづく思いました。
(C) 2007 YO-chang Kenkyu-syo.